オートマトン -Online- 推敲中
その姿が豆粒ほどになってから、アレキサンダーは風車の影から体を出した。
「ごめん、話に夢中になってたからギリギリまで気づかなかった」
「ううん、あの羊がこのエリアのボスなのかな?」
ユイは歩き出したアレキサンダーの背を駆け足で追いながら、背後の羊を軽く指差した。
「そう、リアルで1日1回出現する羊のボス、メイちゃんだよ」
「名前かわいいのに、体ごっつい(笑)」
「うん(笑)倒せば、『メイちゃんの獣乳』か『珊瑚のピアス』が手に入るよ。戦争が起こるずーっと前、この大陸は海だったんだって」
「へぇ~、太陽神界には長い歴史がちゃんと設定されてるんだね」
「されてるんだか、されてないんだか(笑)」
海だったとは信じられないくらい、緑色のしっかりとした草原がどこまでも広がっている。
「アレキサンダーさん、その『メイちゃんの獣乳』ってもしかして調理の素材?」
「ああ、なかなか手に入らないから、入手して料理人にあげると喜ぶ」
「おお!じゃあ、私も早く倒せるくらい強くならなきゃ」
「調理のスキル上げることにしたのか?」
「スキル上げはまだ始めてないんだけど、この間、ミッションを手伝ってくれた人とフレになって、その人、料理人だからお礼ができたらいいなって。なんだかんだ言って、ミッションの後も、何回かステーキもらったりしてるし」
「ステーキ?……それって、もしかして漁村の桟橋のステーキ屋?」
アレキサンダーは足の長い体を軽くひねって、ユイを振り返る。
「はい、桟橋のステーキ屋さん」
ユイの言葉にアレキサンダーは苦笑する。
「ミリンか。また、すごい廃人とフレになったもんだ」
幾つの丘を越えてきたのか数え切れなくなった頃、やっと草原が途切れ始めた。
大地には湿気を帯びた赤黒い土が、ところどころでむき出しになっている。
「ごめん、話に夢中になってたからギリギリまで気づかなかった」
「ううん、あの羊がこのエリアのボスなのかな?」
ユイは歩き出したアレキサンダーの背を駆け足で追いながら、背後の羊を軽く指差した。
「そう、リアルで1日1回出現する羊のボス、メイちゃんだよ」
「名前かわいいのに、体ごっつい(笑)」
「うん(笑)倒せば、『メイちゃんの獣乳』か『珊瑚のピアス』が手に入るよ。戦争が起こるずーっと前、この大陸は海だったんだって」
「へぇ~、太陽神界には長い歴史がちゃんと設定されてるんだね」
「されてるんだか、されてないんだか(笑)」
海だったとは信じられないくらい、緑色のしっかりとした草原がどこまでも広がっている。
「アレキサンダーさん、その『メイちゃんの獣乳』ってもしかして調理の素材?」
「ああ、なかなか手に入らないから、入手して料理人にあげると喜ぶ」
「おお!じゃあ、私も早く倒せるくらい強くならなきゃ」
「調理のスキル上げることにしたのか?」
「スキル上げはまだ始めてないんだけど、この間、ミッションを手伝ってくれた人とフレになって、その人、料理人だからお礼ができたらいいなって。なんだかんだ言って、ミッションの後も、何回かステーキもらったりしてるし」
「ステーキ?……それって、もしかして漁村の桟橋のステーキ屋?」
アレキサンダーは足の長い体を軽くひねって、ユイを振り返る。
「はい、桟橋のステーキ屋さん」
ユイの言葉にアレキサンダーは苦笑する。
「ミリンか。また、すごい廃人とフレになったもんだ」
幾つの丘を越えてきたのか数え切れなくなった頃、やっと草原が途切れ始めた。
大地には湿気を帯びた赤黒い土が、ところどころでむき出しになっている。