オートマトン -Online- 推敲中
 バタンと扉が閉まった。

 翔太がああいう口調で言ったことは必ず実行されることを結衣は小さい頃から十分分かっていた。

(カウンセリングってなによ……、でも、それに行けば、わたし変われるのかな)

「あっ、アレキサンダーさん」

 結衣はパソコンの前に座りなおして、急いで回線を接続した。

『ようこそ、オートマトン -Online-へ』

(たぶんお兄ちゃん監視してるだろうからメッセージだけにしとこ。もう最悪)

 結衣はまだアレキサンダーがログイン状態なのをフレンドリストで確認すると、画面を見ながらメッセージを作成しはじめた。

(あした1日ってことは、明後日は『オートマトン』に入れるのかしら。―――はやくても明後日になりそうです、と)

 今日のお礼と謝罪と現状をメッセージに入れて送るとすぐに返事が返ってきた。

『アレキサンダー→ユイ

 メッセージ

 突然消えたからサーバーの負荷で落ちたのかと思った。
 謝らなくていいよ、こちらこそ今日はありがとう。
 カウンセリング?!
 メッセージくれれば、すぐ入るようにするから。
 安心してがんばってこい!』


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