オートマトン -Online- 推敲中
「では、毎週土曜のこの時間に予約を」
男はバインダーに何か記入しながら言った。
さらに男は用紙をめくる。
「狩野さんの毎日の睡眠時間が、午前4時から9時までになっているね。寝つきを良くする薬を飲んでみようか?」
「はい…」
「あとは」
男は何事かぶつぶつつぶやきながら用紙を最後までめくり終えると、再び腕を組んで話し出した。
「気持ちを落ちつかせる軽い薬を今日は出してあげよう」
男はあごを上げて結衣を見つめる。
「薬で体調を調節しながら、カウンセリングでは過去の出来事を嫌な思い出として狩野さんが捉えなくなるようにしていきましょう」
「はい」
「じゃあ、来週からカウンセリングを始めるから」
男が椅子から立ち上がって、やっと結衣は男の目を見た。
「ありがとうございました」
ふらふらしながら辛うじてそれだけ言う。
また、白衣の男の視線を感じながら結衣は白い扉の外に出た。
男はバインダーに何か記入しながら言った。
さらに男は用紙をめくる。
「狩野さんの毎日の睡眠時間が、午前4時から9時までになっているね。寝つきを良くする薬を飲んでみようか?」
「はい…」
「あとは」
男は何事かぶつぶつつぶやきながら用紙を最後までめくり終えると、再び腕を組んで話し出した。
「気持ちを落ちつかせる軽い薬を今日は出してあげよう」
男はあごを上げて結衣を見つめる。
「薬で体調を調節しながら、カウンセリングでは過去の出来事を嫌な思い出として狩野さんが捉えなくなるようにしていきましょう」
「はい」
「じゃあ、来週からカウンセリングを始めるから」
男が椅子から立ち上がって、やっと結衣は男の目を見た。
「ありがとうございました」
ふらふらしながら辛うじてそれだけ言う。
また、白衣の男の視線を感じながら結衣は白い扉の外に出た。