オートマトン -Online- 推敲中
「うわあ、かわいい!あっ……でも、すごい高そう」

「高くないよ。もっといいのあげたいんだけど、今あげられる物はそれしか持ってなくて。そのかんざしには蘇りの魔法が三回分入ってるから、PKされたら使ってね」

 ユイが首を軽く振ると、かんざしの飾りが揺れる感触が、髪に伝わってきた。

「きゃああ、うれしいっ」

 初めて会った人にもらったプレゼントがかんざしなんて、ステキすぎる。

「ありがとう!」

 キャスケットは満面の笑みを浮かべるユイに、にっこりと笑った。

「おーい」

 桟橋のキャスケットとユイは、その声に振り向いた。見れば村のほうから手を振っている男がいる。

「誰だろう」

「あっ、私のフレ(フレンド登録をした人)よ。今度紹介するね。じつは、これから火山の洞窟に行く約束をしてるの。」

 キャスケットは男に向かって大きく手を振り返した。
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