オートマトン -Online- 推敲中
『ああ、部活帰り』
「電話切ったほうがいい?」
『平気だけど、もうすぐ家だから掛けなおそうか?』
「ううん、ラクロスの試合どうだった?」
『普通に勝った、結衣は今日どうだった?』
「普通だよ」
『普通じゃないだろ?―――病院どうだった?』
「昨日話したときは、私がカウンセリングに行くことが不満そうだったのに、今日は平気なの?」
『いま結衣が欲してる助けを与えられるのがカウンセリングだけだって、結衣が思ってるなら、俺が否定するのも変だと思って。―――どうやら、否定したのは俺だけじゃなかったみたいだな』
「あっ、聞こえてる?」
結衣は1階から響いてくる声をできるだけ遮断しようと、扉の隙間にタオルケットをめり込ませた。
ほとんど効果は無い。
『それで?』
「毎週土曜にカウンセリングに通うことになったよ。それと薬も飲まなきゃいけなくなった」
『まじで?精神の薬って体調悪くなるらしいから心配だよ』
「忘れられるなら体調少しぐらい悪くなってもいいよ。カウンセリングで私の記憶を嫌な記憶じゃなくするんだって」
『ふーん。結衣、明日、会える?』
「電話切ったほうがいい?」
『平気だけど、もうすぐ家だから掛けなおそうか?』
「ううん、ラクロスの試合どうだった?」
『普通に勝った、結衣は今日どうだった?』
「普通だよ」
『普通じゃないだろ?―――病院どうだった?』
「昨日話したときは、私がカウンセリングに行くことが不満そうだったのに、今日は平気なの?」
『いま結衣が欲してる助けを与えられるのがカウンセリングだけだって、結衣が思ってるなら、俺が否定するのも変だと思って。―――どうやら、否定したのは俺だけじゃなかったみたいだな』
「あっ、聞こえてる?」
結衣は1階から響いてくる声をできるだけ遮断しようと、扉の隙間にタオルケットをめり込ませた。
ほとんど効果は無い。
『それで?』
「毎週土曜にカウンセリングに通うことになったよ。それと薬も飲まなきゃいけなくなった」
『まじで?精神の薬って体調悪くなるらしいから心配だよ』
「忘れられるなら体調少しぐらい悪くなってもいいよ。カウンセリングで私の記憶を嫌な記憶じゃなくするんだって」
『ふーん。結衣、明日、会える?』