オートマトン -Online- 推敲中
真っ黒なパソコンの画面の前でアンケートを書き始めた結衣に、しばらくして携帯の着信音が聞こえてきた。
見れば同じ学部に通う春奈だった。
いまは楽しく電話ができそうもないから結衣は着信が切れるまで携帯をにぎっていた。
今日はもう、友人と話す気力は無い。
仕事が決まり、思うように人生を歩んでいるように見える友人たちを、妬んで当たってしまい、無駄に関係を悪化させてしまうかもしれない。
いや、きっと理由を話せば気持ちをくんで許してくれるだろう。
それが分かってしまうから、なおのことできない。
バタン!という扉が閉まる音に、結衣はびくりとして顔を上げた。
翔太が自分の部屋に戻ったようだった。
結衣は携帯を置いて、卓上カレンダーを引き寄せた。
キャスケットが『オートマトン -Online-』に戻り、アレキサンダーが代わりにいなくなるまで、もうそれほど日数はない。
「宿題の提出は1週間後なんだから、別に今日やらなくてもいいよね。今日は十分頑張ったし」
結衣はパソコンの電源に手を伸ばす。
パソコンが起動する一瞬前に、暗い画面に口角が上がった結衣の顔がちらりと映った。
見れば同じ学部に通う春奈だった。
いまは楽しく電話ができそうもないから結衣は着信が切れるまで携帯をにぎっていた。
今日はもう、友人と話す気力は無い。
仕事が決まり、思うように人生を歩んでいるように見える友人たちを、妬んで当たってしまい、無駄に関係を悪化させてしまうかもしれない。
いや、きっと理由を話せば気持ちをくんで許してくれるだろう。
それが分かってしまうから、なおのことできない。
バタン!という扉が閉まる音に、結衣はびくりとして顔を上げた。
翔太が自分の部屋に戻ったようだった。
結衣は携帯を置いて、卓上カレンダーを引き寄せた。
キャスケットが『オートマトン -Online-』に戻り、アレキサンダーが代わりにいなくなるまで、もうそれほど日数はない。
「宿題の提出は1週間後なんだから、別に今日やらなくてもいいよね。今日は十分頑張ったし」
結衣はパソコンの電源に手を伸ばす。
パソコンが起動する一瞬前に、暗い画面に口角が上がった結衣の顔がちらりと映った。