春夏秋冬の恋心
次の日の朝早めにアウトして
新宿駅に行きコーヒーショップで朝ごはんを食べていた。

[今日はずっと行かなかった場所に行くんだ。]

あたしの父は私が小さい時に他界した。
何年か一回お墓に行き父と話す
かれこれ5年は行ってない。
タバコをふかしスマホで地図を開いた
下準備しているとこも楽しいけど

父の親たちに鉢合わせになりませんようにと心の中では思っていた。

あの家族が嫌いだと思うのは私だけだろうか。

母の親たちに育てられたわたしは

母の親の生活に慣れていった。

父の親たちは私達を捨てたと私は考えていた。

コーヒーショップから出て京王線の乗り口でカードの残高が無いことに気づいた

1000円チャージするとそそくさと中へ行った。

[昔と変わったなぁこの線も]

私は電車を待っていた。
通勤ラッシュなのか、結構人が乗り合わせていた。

[私みたいに無職はいないか]

数カ月前に人間関係でオフィスを辞めた私は田舎の会社に面接に行った。家から車で行くと10分でつく場所だ

外も何も変わっているのはさすが東京だなと思う。

千歳烏山に着くと先ずは供養花を買う
一人でポツポツと歩くと時間が長く感じるのは気のせいかな。

お寺に着くと先ずはお線香を買う
うちからここまでは遠いので供養してもらってる意味で1000円納めてもらう。

[良かった。あちらの人間は一人もいなくて]

晴れた空の下で花とお線香を上げてから心の中で父と話す

[今度は大切な人とくるよ。]

この言葉を残し後にする
今夜の最終便で帰る私は町並みを散歩しようという事で歩き始めた。

スマホからあるゲームで
仲良くなった人から連絡が来る。
[今夜7時にお茶しませんか?]
私は時間があるからとお茶に誘いをOKした。

むんちゃんってどんな人だろうか
そんなこと思うと会いたい好奇心の方が強い。

夜になる
わたしは代々木の東口の
ネスバーがーを指定した。
彼はそこに来てくれた。

「はじめまして。」

「はじめまして」

あたしばかり話すからこの人は無口なんだろうな。これが第一印象
彼はあたしの手が好みなのか手を触る
あたしだって緊張してなんも言えないよ。
1時間半喋ると最終バスが来る時間になる。


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