もう恋なんてしない

迷路

思春期になり、お互い体に違いを感じはじめた頃、あたしは…開斗の幼なじみが気になるようになった。


その幼なじみは、開斗と知り合った頃から知ってて……簡単に言うと、同じ幼稚園に入園した子なのだ。


名前は…健太。


顔は可愛らしい感じ。華奢で開斗にピッタリとくっついている…恋愛には全く興味がないタイプ。


そんな健太と同じクラスになった時、席も隣で、出席番号も隣だった。


久々の同じクラスということに漬け込んで、先生に注意されても、まだ話してた。


いつの間にか、あんなに好きだったという開斗の気持ちが…「恋人」から「友達」へという感情に変わっていくのが分かった。