アイスクリーム男子の作り方【アイスクリームの美味しい食し方番外編】
「大体、ガキがなんで、
こんなとこいんだよ!」

俺は、仕方なく、
そいつを家まで送ることにした。

あー!もう、
やってらんねーよ、全く。

「ガキじゃないもん。
中1だもん。」

ばっ!!




頬を膨らませた顔に、
俺は驚きを隠せず叫んだ。
「まじかよ!!」


彼女は、何故俺が叫んだかも分からず、
キョトンとした顔で俺を見つめた。



とくん。





あれ?今のなんだ?




「お兄ちゃん?」



そいつは、ぬいぐるみを抱いたまま、
俺のシャツを握った。



ぐっ。




なんだ?苦しいな。

つか同い年だから。
兄ちゃんじゃねーから。



あれ?でも何だろ。
もっかい聞きたいな。



「お兄ちゃん、お腹いたいの?」

無意識にうずくまっていたのか、俺!

腹を抱えてしゃがむ俺に
その子は心配そうに
声をかけてきた。
< 20 / 87 >

この作品をシェア

pagetop