アイスクリーム男子の作り方【アイスクリームの美味しい食し方番外編】
姉さんは、
日菜子を抱きながら、
俺を待っていた。

「さっさとしな。」

そう言って、
白いスーツを渡してきた。

「少し考えたら分かることを
俺は聞きません。

ただ、馬鹿だから分からないことがあります。
聞いてもいいですか?」

俺はそれを受け取って聞いた。


「嫌よ。
男のマリッジブルーなんて
気持ち悪いったらない。」

姉はそう言って、
日菜子をあやした。

「そりゃそうだ。」
俺は笑った。

「自分で決めることでしょ?

人に正しいか正しくないかなんて
聞くんじゃねーよ!」

さすがに説得力あるな。

俺は、
躊躇わずに調理服を脱いだ。
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