アイスクリーム男子の作り方【アイスクリームの美味しい食し方番外編】
「あれ?えみの?荷物多くない?」
チカがそういうので、
えみちゃんを見ると、
何やら、壁にスーツケースがふたつ
並んでいた。
「パリからの仕事帰りだから。
ほら、春休み?利用して。」
えみちゃんは不機嫌そうに、
ワイングラスに入れたジュースを
一気飲みした。
「あんた…まさか…。」
チカは、顔を真っ青にした。
「何よ。
元奥さんのくせに
ベタベタしちゃってさ!」
「ちょっ。やめな…えみ!」
えみちゃんは、
チカが止めるのも聞かず、
母へと向かって行った…
と思ったら、
母を睨んでから、
隣にいた父に向き直った。
「私と元奥さん、
どっちが好き?!」
えみちゃん?!
嘘でしょ?
いつから、そんな関係に?
「…、恋愛は自由ですが、
えみちゃんが義理の母親は
嫌だな…。」
俺は思わず、呟いた。
「私だって姑がえみなんて嫌よ。」
チカも溜息をついている。
「哲さん、かっこいいから。」
母さんは、
うんうんと何故か落ち着き払っている。
父は、
えみちゃんに優しく
笑顔を向け、
「どっちも愛してるよ。
みんな可愛いもん。」
と言った。
えみちゃんは、
顔を真っ赤にして倒れ、
父が2階へと運んだ。
「えみ、多分パリのお父さんとこ
行ってたんだね。
でも、お父さん、エクアドルにいたから。」
チカは溜息をついた。
「18歳と43歳のライバルか。
なんかすごいね。」
俺は笑ってしまった。
確かに、想像つかないけど、
えみちゃんにとっては、
大事な恋だ。
「見守ってあげようね。」
なんて、
俺たち呑気なのかな。
「えみ、エクアドル行きを
考える」
終わり
チカがそういうので、
えみちゃんを見ると、
何やら、壁にスーツケースがふたつ
並んでいた。
「パリからの仕事帰りだから。
ほら、春休み?利用して。」
えみちゃんは不機嫌そうに、
ワイングラスに入れたジュースを
一気飲みした。
「あんた…まさか…。」
チカは、顔を真っ青にした。
「何よ。
元奥さんのくせに
ベタベタしちゃってさ!」
「ちょっ。やめな…えみ!」
えみちゃんは、
チカが止めるのも聞かず、
母へと向かって行った…
と思ったら、
母を睨んでから、
隣にいた父に向き直った。
「私と元奥さん、
どっちが好き?!」
えみちゃん?!
嘘でしょ?
いつから、そんな関係に?
「…、恋愛は自由ですが、
えみちゃんが義理の母親は
嫌だな…。」
俺は思わず、呟いた。
「私だって姑がえみなんて嫌よ。」
チカも溜息をついている。
「哲さん、かっこいいから。」
母さんは、
うんうんと何故か落ち着き払っている。
父は、
えみちゃんに優しく
笑顔を向け、
「どっちも愛してるよ。
みんな可愛いもん。」
と言った。
えみちゃんは、
顔を真っ赤にして倒れ、
父が2階へと運んだ。
「えみ、多分パリのお父さんとこ
行ってたんだね。
でも、お父さん、エクアドルにいたから。」
チカは溜息をついた。
「18歳と43歳のライバルか。
なんかすごいね。」
俺は笑ってしまった。
確かに、想像つかないけど、
えみちゃんにとっては、
大事な恋だ。
「見守ってあげようね。」
なんて、
俺たち呑気なのかな。
「えみ、エクアドル行きを
考える」
終わり