HAPPY Love
第1章
始まりは意外なところから
『朱梨早く起きなさーい』
今日も夢の中で鳴り響くお母さんの怒鳴り声。
「んー…。今起き…ってもうこんな時間なのーっ!!」
時計を見れば7時半。急いで支度をする。
学校遅刻しちゃう~!
「いってきまーす」
5分で支度を終わらせて家を出た。
髪の毛はボサボサだしメイクはしてない。
そのおかげかいつもより一本遅い電車に間に合った。
ホームに着くとそこにはスーツを着たおじさん達ばかり。
「嫌だなあ…。」
だけど居たんだ一人だけっ。
あたしと同じ学校の制服を着た男の子。