ドロップは涙味
「大翔くんも日向も、驚いたと思うし、少し悲しいと思う。

いくら兄妹って言ったって、この前までいとこで通してたものね。

ごめんね。大翔くん、日向。」

ひいくんが口を開いた。

「兄妹ってことは…家族?」

「戸籍上ではそうなるけれど、あなた達は、ずっと前から家族みたいな仲じゃない。

きっと、2人なら大丈夫。」

お母さんは私達を抱きしめた。

「大翔、日向。愛してるわ。私の家族…。」

そう呟いた。

「ひいくん…」

「日向…」

お母さんが部屋から出て行き、2人だけになった。
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