ドロップは涙味
「ひいくん…私達…」

涙が溢れてくる。

「兄妹、だったんだな…。」

「うっ…うえぇぇ…」

「泣くなよ……。俺だって…俺だって……っ、うっ…うわぁぁ…」

2人で、泣き出してしまった。

お互いを確かめ合うように、強く抱きしめる。

「ひいくん…」

「日向…」

「どうすればいいの…?」

「俺達は家族だ。ずっと、昔も先も、変わらず家族だ。

俺達は、お互いに特別ってこと。それだけの絆ってこと。」

「うん…」

もう1度ぎゅっと抱きしめる。

「大好き。ひいくん」

「俺も。日向」

「あれ、呼び捨て」

顔が真っ赤だ。

「べっ…別にいいだろ!」
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