ドロップは涙味
「……日向?起きてるか?」











病室の外からの声。










「うん。起きてるよ」











ガラリとドアが開いて、顔を出したのは、圭。











「圭!来てくれたの?」










「プッ……普通、来るだろ。ってか今日、土曜日だし。」










「あぁ、だから昨日は制服で、今日は私服なんだ?ははっ」










「ボケてんのかよー」









そう、笑った彼の顔は、疲れているようだった。









それに…目元が赤い。









そっか……。


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