ドロップは涙味
「日向〜…?」

「…んん」

はっ。

「わ、私寝てた⁉︎わわわ、どうしよーっっ‼︎」

あれ、ここ、保健室?

「大丈夫だって。後は、たっちんに頼んどいたから」

『たっちん』とは、もう1人の実行委員で、弘樹くんの友達。

「そっか…って、私、なんで?」

「日向さ、無理してたんだろ。センセーも、貧血って言ってた。
だから、もう今日は、ちょっと残念だけど休めって」

「っ…」

「大丈夫大丈夫!日向頑張ってたのは、1番俺が知ってるからな」

「うん。ありがとう」

ピンポンパンポーン。。。

『午前中最後の競技、クラス対抗戦リレーです!代表者のみなさんは、集合して下さい』

「…あ、俺だ。リレー、ちょい本気で走ってくるわ」

「うん、頑張って!応援、してるから」

「おう。じゃ、行ってくる!」

そう言って弘樹くんは保健室を出て行った。

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