ドロップは涙味
『圭』

「えっ…⁉︎」

怖かったけれど、受信箱を開く。

『日向、今日駅で見なかったけど、休み?』

『うん。頭痛くて。』

『そっか。ごめん、急にメールして。俺、

日向とまた、友達に戻ろうと思ったから…』

『うん。ありがと。これからまた、よろしくね』

『うん。体調、気をつけて』

「…はあ」

ビックリした。

急に何かと思った。

でも何だか、少しだけ心が軽くなった。

「友達、か」

ケータイにはまた、『にゃにゃ』が揺れていた。
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