ドロップは涙味
お母さんがパートに出かけてから、適当にご飯を食べた。

…そろそろ授業終わる頃だな。

♪~☆♪~☆♪~☆♪~☆

『圭』

また…?

『日向、今は体調大丈夫?プリンとキャンディ買ったから、届けに行くね』

『うそ!ありがと』

それから30分ほどしてから、インターホンが鳴った。

「久しぶり、日向。大丈夫?」

「う、うん。」

やっぱり、直接だと緊張する…。

「ごめんね、日向。体育祭のことがあったのに…今更」

「ううんっ、気にしないで。1人じゃなくて、寂しくないから!」

「そう?…あ、はいこれ。さっき言ってたやつ。」

おずおずとレジ袋を受け取る。

「ありがと…」
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