ドロップは涙味
◇◇◇◇
それから私は、授業に戻った。

授業が終わったから、C組に小走りで向かっていた。

「けーーいっ♪」

「ん、日向ーー」

「えへへっ、早かった?」

「ううん、別に」

「ならよかった」

ダメだと分かってるのに…。

なんだか、圭に会うと嬉しい。

心が軽くなる。

「嬉しそうだね?」

「ん、そうかな?圭と帰るの、久しぶりだから楽しみにしてたんだ♪」

「そっか。確かに、久しぶりだよな!」

「うん!だからさ…」

「うん?」

「ちょっとだけ、遊んでいかない?街で」

「うん!いいよっ!」

「んーとね、クレープ!肉まん!ラーメン!これは絶対!」

「…太るよ?日向ちゃん」

圭がふざけて言う。

「う、うるさーーいっ!」

「あははっ、冗談だって」

「もう!あははっ」
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