ドロップは涙味
恋の倍率と幼なじみ
◇◇◇◇
「おばあちゃーーんっ」

「ああ、日向!よう来たねえ」

「日向ちゃんっ!久しぶり!」

「あれっ!?ひいくんっ!?」

彼は、私の幼なじみ兼、いとこの瀬戸 大翔(セト ヒロト)。

私は、幼い時におばあちゃん家で暮らしていた。

確か、5年くらい。

小1まで、こっちにいた。

ひいくんもこっちで育って、ずっとここで暮らしている。

彼と私は同い年。

小さい時から、すごく仲がいい。

「日向ちゃん、2年ぶりだねっ」

「うんっ、ひいくん、会いたかった〜」

「俺も〜〜」

お互いに抱きついていると、おばあちゃんが「中に入りな!」と言った。

しばらく他愛ない話をしてから、家の近くの海に行くことにした。

「日向ちゃん、可愛くなったねっ」

「え、そう?うれしいな」

「うんっ、すっごい可愛いっっ」

「ひいくんも、すっごくカッコよくなったよ!」

「そう?」

ひいくんは、お母さんがアメリカ人。

ひいくんは、実はハーフってこと。

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