ドロップは涙味
サファイアブルーの瞳に、サラサラと揺れる金色の髪。

地味な私とは大違いの、綺麗な顔立ち。

ひいくんはそれがコンプレックスらしいけど、私は全然そうは思わない。

むしろ、羨ましい。

「ひいくん、彼女出来た?」

「でっ…出来る訳ないだろっ!?」

すごく動揺してる。

「そー?意外だなー」

「日向ちゃんこそ…」

「わっ…私は関係ないでしょっ!」

「あはは、ごめんごめん」

ーーー「わあっ、キレイ…」

ターコイズブルーの海と、ギラギラの太陽。

綺麗すぎて、目が眩む。

「日向ちゃんっ、海入ろ?」

「うんっ」

崖のところから、海へと飛び込む。

水しぶきがポップコーンみたいに弾ける。




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