ドロップは涙味
☆☆大翔side☆☆

ばあちゃん家に、日向ちゃんが2年ぶりにやって来た。

「あ、ひいくんっ」

そうやって手を振ってきた日向ちゃんは、2年前とは全然違ってた。

すごく華奢で、白い手脚。

伸びたきれいな黒髪。

可愛い…。

俺は一瞬にして恋に落ちた。

でも、昔からの無邪気さは変わってなくて。

たった数時間の出来事なのに、どんどん夢中になった。

ある時。

パチッ。

視線と視線が、ぶつかった。
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