ドロップは涙味
「日向ちゃん…」

日向ちゃんの瞳を見つめていたら、いつのまにかキスをしていた。

日向ちゃんが初めてだって、怒った。

日向ちゃん…他に好きな男、いるってことか…。

くそっ…。

俺も、初めてだったら…。

どんどん胸が苦しくなる。

「ごめん、家戻るね…」

そう言って、日向ちゃんは走っていってしまった。

「俺のバカ…ッ」

髪をぐしゃぐしゃとかき乱した。
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