ぼくのまわりにいる悪い人とぼくの中にいる悪い人
健康的か…


帰りに久し振りにぐっさんの家に寄ってみる事にした。



『おおーっ!ぶん太ーっ!ひっさしぶりじゃねぇー!元気か?生きてたぁ?何やってんだよ、今ぁ?』


『あ…イヤ…上がっていいすか?』


『あっそうか!はははっ、上がれ上がれ』


ぐっさんは少し老けたような気がした。

『ぐっさんこそ、今何やってんすか?』

ぐっさんはラーメン屋にいるらしい。


『ラーメン屋?全く畑違いっすね?なんでまた…?』


『あ?言ったことなかったっけ…俺若い頃ラーメン屋で働いてたんだよ、3年位いたかなぁ?そこの親父麻雀好きでよ、ハマり過ぎて最終的には店取られちゃったんだよ…その後他の店に移ってまで働く気しなくてなぁ…』


『へぇ…そうだったんすか』


『おかげさんでベガスでぶん太に貰ってた小遣いため込んでたかんな…いい箱あったら自分でやろうかと思ってよ!勘取り戻すのに使ってもらってんだよ』


『えっ!ため込んでたんすか?凄いっすね!』


『ばっか野郎、ぶん太…悪銭身に付かずって言うだろ?人間はよ、どっかでしっぺ返しが必ずあるよ…悪さしたら必ずなっ…いつまでも続くなんて事は絶対ねぇな』


ぐっさんはある意味偉い。
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