ぼくのまわりにいる悪い人とぼくの中にいる悪い人
ぼくはサラ金の広告だけを片っ端に剥がしてきた。


駅でのティッシュ配り。
コレもサラ金ティッシュだった。


近くにあった公園のベンチから電話してみる。


ちゃんと事務所を構えている場所もあるが、携帯番号だけ載っていて《即出張融資10万》

そう書いてある。


やり方は差ほど変わりはないようだ…


近くの公園でハンバーガーを食べながら広告の場所に電話したりして時間を過ごした。


口コミだけでは限界があるな…


しかも、債務整理とか破産とかで弁護士からの電話や手紙があとを絶たない。


少し前の高金利なら最低、元はとれていたが今は取れないケースも少なくない。

この先が勝負だな…

考えながら前をみると夫婦に2人の子供、芝生で弁当を広げて食べている。


…ぼくはあんな事ができる人間なんだろうか…


ぼくは、しばらくその家族を眺めていた。


ぼーっと。


また街をブラブラと歩き出す、不景気とか言われているが、この町は活気があるように思えてならない。


それだけ木更津あたりは活気が無い。


最近駅前も人が歩いてないもんな…


裏通りの方にも行ってみた。

怪しい風俗店や、怪しい外人がたっている。
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