ぼくのまわりにいる悪い人とぼくの中にいる悪い人
まったく関西人っていう人種はいちいちボケたり、あるいは突っ込んだりしなきゃいけないのか。


とりあえず何しに突然きたのか?そこから始まり、いつ帰るのか?


いろいろ話した。


話してるうちに結構な時間になってきた。


『店はどうなってんの?大丈夫かよ?』


『ええマンションやねぇ…住むには丁度ええなぁ…』


てめぇ…!
ふざけんじゃねぇぞ…


『聞いてんのか?』

『うち、シャワー浴びたいねん、あそこやろ?ちと借りるわ、一緒に入ってやってもええねんで』


『…』


勝手に入っていった。

早く帰ってもらわねぇと面倒な事になりそうだ。



一服しながら作戦を考える…



玄関が突然開いた。


面倒な事になった。

酔った弥生だ!

周りを見回し、シャワールームを見てからぼくを見た。


『ふ~ん…』


次の瞬間。

顔にパンチが飛んできた。

しかもグーで。


次の瞬間、ぼくの平手も弥生の右頬に入っていた。


『お前、俺のなんなんだよ!俺が何しようと勝手だろう!何しに来たんだよ、こういう事だよ、見りゃわかんだろ、帰れよ!』



泣きながら弥生は帰った。


生まれて初めて女を殴ってしまった…

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