ぼくのまわりにいる悪い人とぼくの中にいる悪い人
はじめての裏切り
サラ金女

名前は金城咲希という。


この咲希が来て2日目。


まだ帰る素振りが無い。
会長に宜しく、されてなきゃ追い出してるところだが。


弥生も連絡ねぇし…

ぼくは特に悪い事をしている訳では無い。
そう思い自分から弥生に連絡はしないでおこう、そう思った。


強いて言えばひっぱたいた事。


これだけはまずい!

『健ちゃんと野口が言うてたで…ミンクって店のママなんやろ?この前の喧嘩の相手は』



なんか…余計な事しゃべってなきゃいいが…


会長の連絡先聞いとくんだったな…


夕方になり健も野口も帰ってきた。
事務処理をやりながら、終わったら一杯やりに行くか、と声をかけた所だ。


何やら咲希が口を挟んでくる。

『えぇ!うちも一緒に行く、入力手伝うから』


勝手にしてくれ…

ホントは誘いたくなかったけど1人でここに置いとく訳にもいかねぇし。


『随分古いソフト使うてんのやな…』


一応同業だけにすぐに慣れて、しかも慣れてからの仕事が早い。


40分程度で仕事を終わらせてしまった。いつもの半分だ。


木更津駅前にある居酒屋で飲む事になりみんなで移動する。

『生中を4っつ』
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