ぼくのまわりにいる悪い人とぼくの中にいる悪い人
一件一件まわるのは久しぶりの事かもしれない。


こうして回収の仕事も信用して任せていた。


しかし、翌々考えると放任していただけかもしれない。


任せる、と言うことは全て管理とチェックをしないと放任している事に、結果的にはなるのだな…そんな事を考えながら仕事をしていた。


集金完了で事務所に戻る。


『お疲れ様ー、帰って早々に悪いんだけど大分会社の貯金減ったよ』


『ん?あぁ弥生…別にしょうがねぇだろ…また稼ぐしかねぇよ』


『随分大人になったね…』


『大人になったんかな…ただ、俺がカリカリしててもラチあかねぇだろ、でも健は捜すよ、キッチリケジメつけねぇと!』


ぼくはあらゆる所に網をかけ、情報を待つしかなかった。


『弥生、明日午後から予定どうかな?』

『どうかな?ってなんで?別に大して忙しくも無いけど…集金が時間指定で2件ある位かな』


『それは野口に任せよう、さつきの墓参りにいかねぇ?』


『うん、あたしも同じ事考えてた…んじゃ今日は泊まって行くよ!』


『…は?』



泊まって行く意味がわかんねぇ…


ぼくは夕方ミンクに飯を食いにでかけた。

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