ぼくのまわりにいる悪い人とぼくの中にいる悪い人
1時間位たった頃だろうか。



『ちっとタイム!、ションベン!』


『あっ!あたしもションベン!連れションするぞ~ぶん太!』


結構酎ハイが効いて、微妙に足にきてる。


便所から出てくるとなんだか地元のヤンキー的な兄ちゃん達に3人に誰か絡まれていた。


『おねぇ~さ~ん!何?1人?ねぇ1人?グループ?』


もう1人も


『てか、合流しねぇ?マジ合流しねぇ?草とかあんよ、キメちゃわねぇ?』



『…あのね、あたしあんたらと飲むほどヒマじゃないんだけど!しかも2人だし!』


ぼくは通り過ぎようとして、その声が弥生な事に気付いた。

『あっもう一人だ!』


弥生がぼくを指差す。


『どうも!もう1人です!』


そう言いながら、横にあったのぼりの棒で1人の顔に振り込んだ。


細くしなった棒は結構痛いらしく、兄ちゃんは顔を抑えてうずくまる。


更に残りの2人もにも食らわした。


順番に立ち上がって来るので何度も振り回す。


店の人間も出てきて警察!警察!


騒いでいる。



部屋から弥生がカバンを持って出てきた。


ぼくは店員に1万円札を投げてから、弥生とダッシュで逃げた!


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