ぼくのまわりにいる悪い人とぼくの中にいる悪い人
以前、野口に聞いていた店の事だな…



『若ぇ連中が結構集まってるらしいんだよ…』



『あの…』


『おぉ!待った!おめぇの事だから、その辺まで調べついてんだろ?でも先があんだよ』


『…』



『昔オメェの事ぱくった刑事、覚えてっか?』



『ハハハッ、忘れる訳ねぇっしょ、あの刑事がどうかしたんすか?』



『何回か一緒にいんの見たらしいぞ…』


『は?…なんで健が…?』


『それは俺が聞きてぇくらいだよ、兄弟も言ってけど、随分余録があるらしいな』


姉さんがぼくの好物のメロンを出してくれる。


またかがんだ時に胸が…



和人さんの所は若い衆が随分増えた。


昔、シャブばっかり扱ってたとは思えねぇな…



とにかく、クルーズに行けば何かわかりそうだ。



あとは和人さんと仕事の話。


ぼくは金融の資格を和人さんの所で借りているので毎月、上納金をあげている。


ちょうど千葉の兄弟とは飲もうと思っていた、との事で夜空けとけ、と言われた。



ほとんどのメロンをぼくが平らげて帰った。

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