ぼくのまわりにいる悪い人とぼくの中にいる悪い人
弥生に、夜一緒にでかけんぞ、というメールを出先から送る。



超笑顔な顔文字で返信。



外回りから戻ると弥生は既に着替えていた。


『仕事は完璧!いつでもいいよ!』



『…』



車に載せ、どこに行くの?と聞かれて和人さんに呼ばれた事を話す…



『えっー!マジで?…デートじゃなかったんだ…つまんない!』



『…』



『来なきゃよかった!』



『弥生さんご指名です!しょうがねぇっしょ』



木更津駅の近くのスナックへ着いた。



『あっここ来たことあるよ、マスターと』



『マスターってミンク譲ったあのマスター?』



『そうそう、2回来た』



『へぇ~、俺は初めてだけどね』


ドアを開けると、奥のボックス席に和人さんと龍平さんも来ていた。


更にもう一人…



…ミンクのマスターがいる。



…なんでミンクのマスターが?



『この前はありがとうございました』


『おう、あれからまだ奴ら連絡ねぇな、それより弥生!久し振りだな!座れよ』


『お久しぶりです』


ぼくはマスターの横に座った。


『なんでマスター?知り合いなんすか?』


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