ぼくのまわりにいる悪い人とぼくの中にいる悪い人
『えっ?あぁ…昔ちょっとつるんでた時があってね…龍平と』


弥生が何故クルーズに行った時の事を知っていたのか、それが解った気がした。

同時に相当ヤンチャだったな…という気がした。



和人さん達3人は既に結構出来上がっている。



店に弥生とぼくの事を知っている娘が2人いる。


ぶん太さんですよね?とか聞かれる。


昔有名でしたよね?とかも…


更に…



弥生さんと永くないですか?
とか聞かれたり。



『永い?何が?』


『もう籍とかいれちゃってるんですか?』


弥生が割ってはいる。


『え?なんで?まだ入れてないんだ…』

『でも地元ではぶん太さんと弥生さんって結婚してると思われてますよー』



噂は怖い…



世の中そんな事になってんのか…



段々盛り上がってきて龍平さんの目がすわってきている。



ミンク時代に弥生がお気に入りだったとかで和人さんが、あえて呼んだのだろう。


弥生もカラオケでデュエットをしたりで盛り上げている。



一曲終わった時にぼくの横に来て耳元で『龍平さん…そろそろヤバいかも』


そう言って、和人さんと龍平さんの間に座った。


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