ぼくのまわりにいる悪い人とぼくの中にいる悪い人
『着いたぞ!』



『うん…どうもね…』



そう言いながら、左頬にキスをして弥生は消えていった。



1日に左ストレート2回とキス1回の左頬。



…しかし



ついキレてしまった事のツケ。



これを考えると今日は眠れないかも…


そう思っていた。







…おはよ



目の前に弥生がいた。


しかも近すぎ!



『おわっ!…おはよー、…何時?ていうか近いよ!』



『もうみんな仕事に行きましたよ、社長!』


『…そんな時間か』


『それより今携帯なってたぞ、龍平さんから!』



『マジで!やっべぇな…』



『やっちゃった事だもん、仕方ないっしょ!あたしはちょっと嬉しかったけどね』


『…』



とりあえず電話をしてみた…



『おはようございます…龍平さん…昨日…』



『おう、おはよー、あのよぉ昨日飲んだあの店に俺カギ忘れたっぽいんだよ、和人電話にでねぇしよ…』


『あっカギは直ぐ聞いてみます…それよりスミマセンでした』


『ん?なにがスミマセン?カギ聞いてすぐ連絡くれな!』



『…?』



…切られた。
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