ぼくのまわりにいる悪い人とぼくの中にいる悪い人
弥生がミンクのマスター経由で聞いてくれている。



しばらくして電話が来た。


『もしもーし、ん?あった!そう…よかった、んじゃ直ぐ取りに行く、龍平さん?あぁぶん太が自分で電話するみたい!うん、どーもねぇ』



『…という事』



『サンキュ!取りに行ってそのまま持ってくよ』



『え?野口くんに行って貰えば?なんか昨日の事は忘れてるっぽいよ、変に顔見て思いだすとヤバいよ』



『…そっかなぁ』



『絶対その方がいいって!』



ぼくはとりあえず野口と連んでカギを取りに行き、持ってくのは野口に任せ、ぼくはマスターの所ででモーニング。


『マスター?龍平さんはホントに記憶ないのかな…』



『正直わかんねえ…な。もしかしたらバツが悪くて記憶なくしたフリ…かもな、龍平だってヤクザだからな…プライドもあんだろう。普通なら顔潰されてんだ…ケジメとられんよ!和人の顔もあるし…やっぱりフリかな…』



『どっちにしても変に詫びいれないほうが良いかな…弥生もそう言ってたし…』


『うん…でもビックリだね~、ぶんちゃんがあんな行動にでるとは、でも実際どうなの?弥生ちゃんとは?』

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