ぼくのまわりにいる悪い人とぼくの中にいる悪い人
弥生がさつきに答える。
更に…

『健ちゃんもさぁ、ぶん太なんかとつるんでると、ろくな事ないよ』

『私、二人ともヤクザだと思ってたから!』
たしかに昔は不良だった。
しかし、今はチンピラだけど外道では無い!と自分に言い聞かせている。

健とミンクに来たのは過去にも何回かあったが、ミンクに来た時の健はなんか違う。
特にさつきが付くと妙に口数が少ないような気がする。

弥生に聞いていた。

『ぶん太さぁー、さつきが健さん連れてこないかなぁーって言うんだけど…』

健も満更でも無い気がする。

普通に盛り上がって、カラオケも歌い、店は終わる。

店をハネてから、ママ、弥生、さつき、健とぼくの5人でラーメンを食べにいった。

その後ぼくは弥生とママを乗せて帰った。

健とさつきは残して。
ママを家で下ろす。
車から降り際にママが言う。

『ぶんちゃ~ん、弥生になんかしたら承知しないよ!内のイチオシの商品なんだから!』
ぼくは軽く微笑んで車を出す。

『なんかする?』

弥生も弥生だ。

弥生のマンションの前に付く。
『アイスあるよー!ハーゲンダッツ!』

…アイスに釣られて部屋に寄る。

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