ぼくのまわりにいる悪い人とぼくの中にいる悪い人
今日泊まるビジネスホテルを決めチェックインする。


明日はレンタカーを借り、関西地区の大型電器店で片っ端から買い物だ。

明日の段取りをパソコンの《筆まめ》で場所を検索しつつ、健に電話を入れてみた。


『あっ お疲れ様です、もしかして耳に入ってますか?さつきが弥生さんに話したって言ってましたから…』

『あぁ、お前今日の仕事ハネたら…もうアガれよ!』

『はい、すみません…』

『…健、何も謝るこたぁねぇよ、これからだって縁が切れる訳じゃねぇから』

明後日、木更津に戻る、戻ったら部屋に来るように健に言って電話をきった。


大阪、和歌山、神戸あたりでノートパソコンを買いあさり、片っ端から宅急便で買い取り業者の所に送る。

2日間で仕事を終え、泊まっているホテルから歩いて直ぐの居酒屋みたいな所に行った。
一杯飲んで寝よう…

店のドアをあけると正面にデッかいテレビ。まだ客は2人。

もっとも12~3人も入れば一杯になるくらいの大きさだろうか。

『いらっしゃぃ』
『あっ生中と、あとおでんを適当に』
『あいよー、…にいさん東京から来たん?そこのホテルに泊まってはるんやろ?』

『はい』

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