ぼくのまわりにいる悪い人とぼくの中にいる悪い人
木更津に戻ってきた。
なんだか2.3日明けただけなのに随分久しぶりのような気がしていた。

駐車場から車をとりそのままミンクに向かう。

店に入ると健、さつきが来ていた。
『お疲れ様です!』
『おつ~』
二人が言う。

『さつき、おめでとう!いつ生まれんの?』
『予定日は来年1月だよ』
『そっかー…健の子供がね…』

ママがアイスコーヒーを持ってきてくれた。
『ぶんちゃん久しぶりねー弥生ちゃんももうすぐ来るよ』
『あっそう…』

『さつき、ちょっとぶん太さんと話があんだよ』
『なにー内緒話~、男同士でぇー』

さつきはカウンターの方へ移動する。
ママも気を利かしてさつきとしゃべり出した。

『仕事決まったか?』
『ええ、とりあえずトラック乗ります、でも先の事っすけどブティックでもやろうかな
とか思ってんすよ、ぶん太さんのおかげでそこそこ銭も残ってますし』

『ただ、子供が来年生まれてからだとさつきも大変だと思うし…』

『そうか!おめぇの事だからいろいろ考えてんだろうなとは思ってたけどよ』

そいっていろいろ話しながら、いい加減そうでしっかりしている健に関心した。
< 40 / 168 >

この作品をシェア

pagetop