ぼくのまわりにいる悪い人とぼくの中にいる悪い人
『そうか…お疲れーって!それ俺のパジャマじゃん、って言うか自分の家で着替えとってくんならついでにパジャマも持ってこいよ…それに今気が付いたけど、自分の家に寄って来た?自分の家で寝なさい!』

『ん?てか言うけどさぁー、ぶん太だって酔っぱらって突然来る時あんじゃーん』

『…』

冷蔵庫を開け牛乳を飲みながら言う。

飲み終わりグラスを洗い目の前のソファーに座る。

『ぶん太…最近元気ないね?』

『…』

『おやすみ』

そう言ってベットで寝てしまった。
今日はまたソファーで寝ることになった…

寝ながらまたガキの頃の事を思いだしていた…


コンコン…

中学2年のやはりクリスマスの頃だっただろうか、窓を叩く音がした。

眠っていて何時かも判らない。

窓を開けると裸の弥生が立っていた。

見てしまったこっちが恥ずかしくなり、窓を閉めた。
…泣いていたような気がした…

窓を開けた。

弥生は逃げる用にこっちに来た。

奥で酔っぱらった弥生の義父の声がする。

『大体、ガキの癖に生意気なんだよ!あぁ!幸子!聞いてんのか!』

泣いている弥生に一杯の牛乳をやった。

泣きながら眠ってしまった…
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