ぼくのまわりにいる悪い人とぼくの中にいる悪い人
目が覚めると弥生は既にいなくなっていた。
《朝飯作っといてやったから食え!一宿一飯の恩義だ!! 弥生》

書き置きがありサラダとハムエッグ、味噌汁が作ってある。
…でもご飯が炊いてなかった。

食べながらシノギの事を考える。

考えるのだが、何をするのかは全く思い浮かばない。

ぼくは朝から出掛けるでも無く、冷蔵庫からビールを出し、飲みはじめた。

何本呑んだのだろうか、判らないまま、、また眠ってしまった…

起きたときには夕方だった、寝すぎてボーっとしている。

余計に何もする気にならない。

携帯がなっている…

面倒だ…

一旦止まったがまた鳴り出す、着信音でわかる
和人さんだ、随分連絡は無かった。
ぼくは電話に出てみた。

『ぶん太か?久しぶりだなぁ…』
『久しぶりっす、どうしたんすか?』

たまには顔出せよ…そう言われた…
ポン中とは付き合いたくないが、それ以外は悪い人間ではない。

ぼくは和人さんの所に行った…あの人の部屋にいくのは1年振り位では
無いだろうか。
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