ぼくのまわりにいる悪い人とぼくの中にいる悪い人
最近出来た面白い店。そこに着いた。

中に入った。

元気の良い声がこだまする。

『いらっしゃいませっー!』


…ぼくはすぐにわかった。

綺麗どころは揃っている感じ、しかしどこか声に違和感がある。
微妙に太い声の集団だ。

『とーもーちゃーんいらっしゃーい、なに?イイ男じゃな~ぃ』

『ほーんとーっ!紹介してー!』


テーブルに着いた2人が言う。
しかし、よくもこれだけ綺麗どころのミスターレディを集めたもんだ。

友美はこの店のママ?を紹介してくれながらドンペリを頼んだ。

久しぶりに高級な酒を飲みながら恐らく楽しんだのではないだろうか。

…恐らく。


正気になり始めたのか…とあるラブホテルにぼくはいる。

意識はあった。

隣に風呂上がりの友美がいる。


もう止まらなかった…


翌朝、友美はぼくの家まで送ってくれた。

『おはよ!』

お互いに会話はそれだけだった…

そしてお互いに孤独なクリスマスイブを過ごしてしまったではないだろうか…


更に部屋に入ると弥生がぼくのベッドに寝ていた。

飲み過ぎて気持ち悪い…直ぐにシャワーを浴びる。

出てきてから弥生が寝ていたぼくのベッドへ潜り込んだ…

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