ぼくのまわりにいる悪い人とぼくの中にいる悪い人
ぼくはその日ミンクに飲みに行く事にした。
借金も返さなくてはいけないが久々にママのエクボも見たくなったからだ。

…しかしミンクは団体が入っていてエラい勢いの忙しいさだった。

『あっぶーんちゃーん、いらっしゃい!満卓だけど入んな』

満卓なのに…?


ぼくは弥生に金を返して帰ろうとしたが奥の厨房にあるソファーに座らされ、生ビールをだされた。
弥生が客のツマミを作ってたので金を渡そうとしたが…


『今忙しいからゴメン後にして、って言うか金どうしたの?また、悪さしたなぁ?』

『イヤ和人さんに小遣いもらったんだよ』

『ふーん 景気いいんだ和人さん…でもぶんちゃん昔から相当貢いでたからいいんじゃない…たまには…んじゃ女の子付かないけどゆっくりしてて!この団体もう直ぐ帰ると思うから』


ぼくはビールを飲みながら和人さんに言われた事を思い出していた。

ブラブラしてんなら金融をやらないか?と言う。
金もどうにかしてやると言うのだ。

そして姉さんもぶんちゃんならできるよ!とか言うし…


…ぼくは考えときます。と言って出てきたのだ。

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