ぼくのまわりにいる悪い人とぼくの中にいる悪い人
…人の死も結局は時が解決するしかないのだ。



時間が過ぎるのも早い…

さつきの事故、健の逮捕から既に3ヵ月が過ぎようとしている。


健も執行猶予と言うことで仕事に復帰してくれた。


復帰といっても弁当持ち(執行猶予)
ではヤバい。

何かあってパクられたら即もってかれてしまう(即懲役)


だから主に電話番が中心になる。


動くのはぼくと健が紹介してくれた野口という男。


健の言うように使える男だ。


口コミで広がった仕事も順調に進み、和人さんへの借金もあと僅かな所まできた。


しかし遣ってる事は犯罪なのでどっかで切り替えなくては…と思い始めている。


『健、最近落ち着いてきたしミンクにでも飲みに行くか?』

ぼくも健もさつきの事故以来ミンクには行ってなかった。

もっとも昼間は時々飯を食いには行っていたのだが。


『久々ですね…行きますか!』


『よし、んじゃ野口誘って来いよ』


健もミンクに行けるなら傷も癒えつつあるのだな…そう思えた。

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