ぼくのまわりにいる悪い人とぼくの中にいる悪い人
そんな事はとっくに忘れていた…
『刑事だよ!昔ぶん太のアパートに来た事あったじゃん、松下君死んだとき』
思い出した。
木更津署のマル暴の刑事だ。

偶然なのか、それとも何か匂ったのか…


部屋に戻った。
飲み足りない訳ではない、だが何故か飲みたい。冷蔵庫を見るとビールが無い。


ぼくはコンビニにビールを買いに行った。
コンビニに行くつもりなのに着いたのは弥生のマンションだった。

何故かここに来たのか…
玄関の前に座りこんで考えてみたがわからない…


エレベーターから一人女の子が降りてきて、ぼくの前を通り過ぎかけて足がとまった。


『弥生ちゃん…まだ店じゃない?』


知ってる…


結局、コンビニによってビールではなく、アイスを買って部屋に戻って来た。


アイス食って寝た。
誰なのか…電話が鳴っている…
でも、この日横になった瞬間、ぼくはイビキをかきはじめる。


和人さんから着信がある。
昨日の12時46分。
そういえば携帯なってたような…

そしてまた携帯がなる
和人さんからの電話だ。
朝から何だろう…
どうせろくな用事では無い事はたしかだ。
ぼくは無視をして歯磨きをする。
そろそろ仕事に行くかな…


仕事…
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