200年後も、ずっとキミを。

あー、ちゃィ! 朝陽side





季節は夏――・・・。


ドリブルの乾いた音が空に響いた。




バコン!!


今のは、ドリブルの音ではない。


そう、私の顔面とバスケットボールがキスをした音。




「いっでーーッ!!」



「ぎゃはは!おまえ、反射神経って知ってるかー?」

いつもいつも、人の顔面をねらってボールを投げてくる海斗。

最近、鼻がへこんできた気がするのは・・・気のせい?



「あー、ちゃィ!うっさいよ!」



「あー、また出た!朝陽の『あー、ちゃィ』」


クスクスと日傘をさして、私らのストリートバスケを見ている知冬。

か細い身体に白い肌。


かわいい私の心友だ。



寺西 朝陽(てらにし あさひ)高校2年生。

一応女やってます。


高校ライフエンジョイしてます!






< 10 / 137 >

この作品をシェア

pagetop