200年後も、ずっとキミを。


ある日、夢の中で、朝陽はあの子ではなく、そのまんまの朝陽だった。



そして、あの子は、こちらを睨みながら言った。


“どうして、手を離したの?”


「・・え?」


“響も、教えてくれたでしょう?”



「だから、え?」



“海斗は、未来に帰って来ちゃだめ”



「かい・・と・・?未来?」



“早く、まだ間に合う。”





目を覚ました。



夏休みも、明日で終わりという現実。



そんなコトよりも、走った。



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