200年後も、ずっとキミを。
「きゃぁ!」



降りてきた遮断機を乗り越えて、自転車が空を切った。



と、思ったらすぐに着地。


ドスンという鈍い音とともに、おしりに激痛が走った。


「・・・い・・っ・・ぁ・・」



「大丈夫か?朝陽。ちゃり、どうしたんよ?」


平気な顔して音楽聞いてる海斗。


イヤホンをはずして、


「平気なワケ、あるか!パンクしたんだよ!ばーか!」


そう、言ってやった。




キーンコーンカーンコーン・・・。



「やっば!鐘なってるよ!」


自転車小屋の前で、じたばた焦っている私をよそに、悠長にちゃりカギしめているバカ一名。




「ちょっと、早くしないと・・・」




何をモタモタ・・・



「先行くよ!」



「どこいくン?」



「はぁ?何処って、教室・・」



ピッと海斗の指さす場所は・・・上。



「・・・何、言ってるの?」






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