200年後も、ずっとキミを。

「上るぞ。窓から侵入だ。」




「ええ!??ちょっと!」




ヒョイッと、自転車小屋の屋根にのっかり器用に校舎の配水管に捕まった。


「ちょっと、海斗危ないよ!」



「大丈夫、おまえ運動だけはできんじゃん。」



「運動だけって・・・」



そういっている間に、海斗はつつつーと流れるように配水管を伝って、2階の教室の窓をコンコンと叩いた。



あ、知冬の席・・・。



ビックリした様子で知冬は窓をさりげなくあける。


そして、そのまま窓へ上って知冬の後ろの自分の席へを座った。


窓から「早く来い!」

と、口パクで言っている。


・・・サル!とこちらも口パクで言い返した。



あいつ、いっつもこの方法で遅刻をばれないようにやってるな・・・。




スゥと息をすって校舎に飛んだ。



ワァと風が吹く。


今日は、飛んでばかりだ・・・・。



ガシッ!と配水管を掴んだ。



「・・・コッワ!」



この後、どうするんだっけ?





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