200年後も、ずっとキミを。
「あ!!」
そう、知冬が叫んだ瞬間泰樹は走り出していた。
水野さんの小柄な身体ににつかない、大きなバックを抱えて―・・・。
バックから、黒い袋を出した。
「・・・え?」
その袋の中身をまき散らそうとした瞬間――・・・。
「・・・・・・、何、やってるの?」
「・・・・!」
「泰樹!!」
泰樹が、水野さんの手をしっかりと握りしめて袋を取り上げた。
「・・・これ、何?」
「え・・と・・あの、っ・・」
泣きかけの水野さんに、かける言葉なんかなくて。
「・・・ご・・ごめんなさい!」