200年後も、ずっとキミを。
フラフラと内股になった変な歩き方で水野さんはストバス広場から出ていった。
「ふぅ、人騒がせだね。」
知冬がそう言った。
・・・そうは思わないけど・・・。
なんだか、・・・水野さんの背中が異常に小さく見えて・・・。
「終わったの?」
イヤホンをはずして、フェンスからこちらに向かって歩いて来る海斗。
「ああ、・・・」
一瞬だけ見えた泰樹の顔が、なんだかとても寂しそうで・・・。
バシッ
「痛っ!」
「泰樹、いっといで。言ってないことあるんじゃないの?」
意識がないまま、そう言っていた。
「・・・朝陽・・・。」
「早く、水野さん行っちゃうよ?」
「・・・いや、いいよ。」
「・・・?」
「みーずーーのーー!!テスト前、また勉強やろーーーうーーなーー!!」