200年後も、ずっとキミを。

夏、おばさん、花火、そして・・・ 朝陽side


気温は30℃超え。


6時間目の授業。


数学とか、「あー、ちゃィ」って感じ。



あーっ、もう、セミってなんでこんなにうるさいかな!?



そして、私の頭はさっきからなにかがぶつかって・・・。



(もう、何!?)


後ろを振り返る。


席替えをして、後ろの席は海斗だった。あんまり、変わってない。



(あ?なんもしてねェぞ?)



そう言い張る海斗の手には消しゴムをちぎったヤツが握られていて・・・。



(・・・・あそ。)



「で、ここは~~・・だから、Xに・・・で、」



先生の声は右耳で受け取って左耳にスルーされていく。


そして、頭には、また何かがぶつかりだす。



イライラする。


暑さ


意味不明な授業


そして、うっとおしい消しカス



「ああー!もう、うっとおしい!!何よ!!さっきからァ!!」※授業中



ガタンと勢いよく立った。


しーんとする教室。


セミさえも、こんなときだけ静かだ。





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